スタディング(STUDYing)は、オンライン資格講座を展開するKIYOラーニング株式会社が運営する通信教育サービスです。特に税理士試験では、簿記論・財務諸表論から法人税法・相続税法といった主要科目を網羅し、オンライン完結の手軽さと圧倒的な低価格で受験生から注目を集めています。

累計受講者数は全講座合計で15万人を超え、税理士講座でも年々受講者数が増加。従来の「資格予備校=通学が必須」というイメージを覆し、「スマホ完結」という新しい学習スタイルを広めた存在でもあります。

特に社会人や主婦といったスキマ時間を活用したい層から支持が厚く、移動中やちょっとした空き時間を使って効率的に勉強できる点が「続けやすい」「習慣化できる」と高く評価されています。

スタディング税理士講座の良い評判・口コミから分かる強み

スタディングを選んだ人の声で目立つのが「とにかくコスパが良い」という点です。

大手予備校では1科目10〜15万円が相場ですが、スタディングなら1科目49,800円前後から受講可能。

簿財2科目パックも6万円程度と、大手の3分の1以下でスタートできます。SNS上でも「独学より体系的、予備校より安い。ちょうど中間の立ち位置で安心できる」という意見が散見されます。

さらに、スマホ学習の利便性も高く評価されています。通勤中の電車や、子育ての合間に動画を見て小テストを解くスタイルは「片手で学習できる唯一の講座」といった声も。短期合格者の中には「1年目で簿記論と財務諸表論に同時合格できた」という人もおり、社会人受験生にとって効率の良さは合否に直結する大きなメリットです。

また、スタディング独自のAI問題復習や学習マップも人気機能です。AIが自動的に復習の優先度を提示してくれるため「今日は何をやればいいか」が明確になり、勉強の迷子になりません。学習マップでは理解度や進捗が一目で確認でき、モチベーション維持にも役立ちます。

参考:スタディング公式 合格者の声

以下、SNSでも実際の口コミを見てみましょう。

良い口コミ①:簿記論に受かった(合格報告)

「簿記論合格してました。スタディングで勉強しました。地方大学生におすすめ(安いし)」
出典:@bonsai_1031 のポスト(2023/12/1)

コメント

合格報告は最強のエビデンス。特にこのポストは「価格×到達」のリアルが刺さる。税理士試験は長丁場なので、“回す前提の短尺講義+倍速”で勉強の回転数を担保できるかが命。スタディングはここが設計思想として明快。紙と校舎を削って低価格に寄せつつ、スマホ完結で“いつでも進める”導線を作っている。時間も場所も選べない学生・社会人の強い味方やね。合格者の声は“個人差”もあるけど、**「低コストでも受かる到達感」**を可視化している点で価値が高い。

良い口コミ②:価格が魅力/自分のペースで進めやすい

「価格が魅力的すぎた。付帯サービスいらないし、自分のペースで着実に」
出典:@tonkt0606 のポスト(2021/11/14)

コメント

学習スタイルが固まっている人ほど“余計な機能”はノイズ。講義・問題演習・暗記ツールがスマホで完結して、ログやチェックリストで自己管理できる――このミニマム構成が刺さる。通学型に比べて**“固定時間の拘束がない”=継続の障壁が小さい**のも強み。納得のいく到達イメージがあり、自走力がある人にはコスパ最適解になりやすい。

良い口コミ③:やる気ゼロの日でも手が動く(動画→演習の導線)

「やる気ない時でも動画を見てたら、気づいたら演習してる」
出典:@ao_zeirishi のポスト(2023/1/6)

コメント

長期戦では“起動コスト”が命取り。アプリを開けば動画→WEBテキスト→基本問題に自然接続するスタディングは、心理的摩擦を徹底的に削るUXがうまい。学習の本質は“いかに作業化するか”。インプット直後の即アウトプットで“理解したつもり”を潰せるのも、定着の速さに効く。やる気が不安定でも、分割学習×短サイクルで積み上がる。

良い口コミ④:理論暗記ツールが好き(いつでもどこでも)

「理論暗記ツールが好き。いつでもどこでもサクッと暗記できる」
出典:@ultrabird27 のポスト(2020/8/29)

コメント

税法理論は骨格→言い回し”の二段構えで覚えると速い。穴埋めやチェックリストをスキマ時間で回せるのはスマホ特化の強み。紙カード運用の“持ち物コスト”が要らず、**検索性の高い“個人ナレッジ”**に育てやすいのも良い。通勤・昼休み・就寝前――1日5〜10分のミニ学習を高頻度で回せると、直前期の伸びが変わる。/p>

悪い評判・注意点

もちろん、良い評判ばかりではありません。特に挙げられるのは質問サポートの制限です。

スタディングは「Q&Aチケット制」を採用しており、質問できる回数は受講コースによって異なります。通学型のように「いつでも講師に直接聞ける」環境を期待すると、やや物足りなさを感じるでしょう。

また、「教材がシンプルすぎる」という指摘もあります。効率重視で重要論点に絞っているため、初学者には補足が欲しいと感じるケースもあり、SNSでも「市販の問題集を併用している」という声が少なくありません。

さらに、動画学習が中心のため、通信環境に依存する点も弱点です。電波が弱い場所やデータ制限がある環境ではストレスになる可能性があるため、オフライン再生などの対策が必要になります。

参考:SNS口コミまとめ(Twitter/X検索「スタディング 税理士」より)

料金プランと内容を徹底解説

スタディング税理士講座は、明確で選びやすい料金体系が魅力です。

簿記論・財務諸表論(簿財2科目セット・2026合格目標)

  • ミニマムコース:59,800円
  • アドバンスコース:69,800円(直前対策・過去問セレクト・Q&A10枚付)
  • フルコース:104,800円(アドバンス内容+Q&A30枚+冊子教材)

税法科目(法人税法・所得税法など)

  • アドバンス:49,800円前後
  • フル:70,000円前後(冊子教材・Q&A枚数追加)

その他

  • 冊子教材オプション(Webに加え紙のテキスト・問題集を追加可能)
  • 教育訓練給付制度:対象講座で20%の給付金を受給可能
  • 合格お祝い金:合格1科目につき1万円(対象コース限定)

参考:スタディング公式 料金プラン

学習機能の詳細レビュー

スタディングの学習機能は「効率化」に徹底的に振り切っています。

  • AI問題復習:学習履歴を解析し、忘却曲線に基づいて「今日やるべき復習問題」を自動出題。効率的に弱点補強ができます。
  • 学習マップ:科目ごとの理解度や進捗を可視化。全体像を見ながら学べるため、学習の抜け漏れを防げます。
  • 直前対策講座・過去問セレクト:試験直前に頻出論点を効率的に確認できる。
  • Q&Aチケット:オンラインで講師に質問可能。パックにより10枚〜30枚付属。
  • コーチングオプション:追加料金で学習の進め方をプロが伴走。

合格できるのか?「スタディングは受からない」論の検証

一部ネット上では「スタディングは受からない」という声も見られます。しかしこれは古い情報に基づくケースが多いです。近年は教材や機能が進化し、合格者数も増加しています。

外部教育メディアの調査では、2023年度に488名の合格者がスタディング受講生から出ているとの報告があります。これは通信講座の中ではトップクラスの数字であり、「受からない」という評判は現状に即していません。

ただし、TACや大原といった大手予備校に比べると「演習量」や「添削指導の厚み」で劣るのは事実。そのため「市販の答練や模試を併用して補完する」のが実務的な学習スタイルです。効率を武器にしつつ、不足部分は自力でカバーすることで合格可能性を最大化できます。

他社講座との比較(TAC・大原・LEC・クレアール)

以下の表は、主要な資格学校とスタディングを比較したものです。スマホでも横スクロールで確認可能です。

項目 スタディング TAC 資格の大原 LEC クレアール
学習スタイル 完全オンライン(スマホ対応) 通学+通信 通学+通信 通学+通信 通信中心
料金(1科目目安) 約49,800円〜 約150,000円 約140,000円 約130,000円 約70,000円〜
質問サポート Q&Aチケット制 講師へ直接質問可 講師へ直接質問可 講師質問可 質問・添削あり
教材 動画+Webテキスト(冊子はオプション) 厚めのテキストと答練 テキスト+答練+模試 理論重視テキスト 効率学習に特化した教材
直前対策 直前講座・過去問セレクト 模試・答練が充実 模試・答練が充実 直前講座あり セーフティコース制度あり

スタディングが向いている人・向いていない人

スタディングが向いているのは、費用を抑えつつ効率的に勉強したい人です。特に社会人や主婦など、まとまった学習時間を取りにくい人にフィットします。短期間で複数科目に挑戦したい人にも有効です。

逆に、講師との密なやり取りが必要な人や、演習量を徹底的に積みたい人には不向きです。その場合はTACや大原といった大手予備校が安心できるでしょう。

失敗しない申込前チェックリスト

  1. 学習時間を週単位で確保できるかを事前にシミュレーションする
  2. Q&Aチケットや冊子教材など、自分に必要なオプションを把握しておく
  3. 補助教材や答練の併用を前提に考えておく
  4. 教育訓練給付や合格お祝い金などの制度を確認しておく

よくある質問(FAQ)

Q1. スタディング税理士講座は本当に合格できますか?
A. 外部調査によると、2023年度にはスタディング受講生から488名の合格者が出ています。通信講座の中ではトップクラスの実績です。ただし、演習量や添削指導は大手予備校に劣るため、市販の問題集や模試を併用するとより安心です。

Q2. 料金はどのくらいかかりますか?
A. 1科目あたり49,800円前後から受講可能です。簿記論・財務諸表論の2科目パックは59,800円〜で、直前対策や質問チケットが追加されたフルコースは10万円前後となっています。

Q3. 質問サポートは充実していますか?
A. スタディングは「Q&Aチケット制」を採用しており、コースによって10枚または30枚が付属します。直接講師と頻繁にやり取りするスタイルではありませんが、追加オプションでコーチングも利用可能です。

Q4. TACや大原と比べてどう違いますか?
A. TACや大原は合格者数や対面授業の充実度で強みがあり、その分費用も高額です。スタディングは低価格とスマホ完結が大きな特徴で、働きながら学びたい人に向いています。

Q5. 紙の教材はありますか?
A. 基本はオンライン教材ですが、フルコースやオプションで冊子版テキスト・問題集を利用できます。紙で学習したい人も安心です。

まとめ

スタディング税理士講座は「低価格×効率学習」という他社にない強みを持ち、働きながら挑戦する人に最適な講座です。一方で、教材の厚みや質問サポートの距離感など、大手予備校に劣る点はあります。しかし、それを理解した上で使えば、十分に合格を狙える現実的な選択肢です。

「費用を抑えたい」「スキマ時間を活用したい」人にとっては、スタディングは最有力のオンライン講座といえるでしょう。

著者情報

早川覚
早川覚公認会計士・Context会計事務所代表
公認会計士、Context会計事務所・株式会社ContextJapan代表として、会計ソフト導入支援、コンサルを行っている。その他、法人化、バックオフィス整備等、経営者の裏方業務を専門としている。